フューチャーポテト

元ktanareportから数年の時を経て復活.おはようからおやすみまでの個人的なネタを書いてます

ファントムクラッシュの話をしたい

ロボットが大好きな私はもちろんゲームもロボット物が好物なわけで

 今日は昔ばかみたいにプレイした「ファントムクラッシュ」というゲームを語りたい。

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 日本においてSFロボットと言われると「機動戦士ガンダム」が世間一般の認識で間違いないだろう。世の中のロボットアニメの基準がこのガンダムベンチマークとして日々評価されているように思える。

先に言っておくとガンダム自体、もちろんロボット好きの私としてはは好きなんだけど、嫌いでもある。なぜかというとせっかくのロボットという機械なのに人間と同じようなプロポーション、スタイリッシュなデザインはどうなの?っていうのが本音だ。嫌いというと極端すぎるが、個人的にはもっと機械としての「工業製品感」があるもののほうが好みという話。まぁガンダムはアニメがメインなので今回はゲームの話をしたいのでこの辺のはなしはアニメ編ということで別でかガッツリ投稿したいと思う。

 さて、このファントムクラッシュというゲームなんだが、2002年にXBOXから発売されたゲームである。まずXBOXという時点で日本で持っている人がかなり絞られている機種でロボットゲームなんというのはなんともニッチな作品ではあるんだが、今までのロボットゲームにはない雰囲気と操作性が癖になって私もばかみたいにプレイした個人的には人生におけるベストゲームTOP10には間違いなく入る作品である。

先にパッケージ画像を添付したのだがどうだろう?なんとも爽やかなパッケージに見えないだろうか?何やら薄汚いロボットに青年がホバーボートよろしくなボードにのってサムズアップしているのが好印象。ロボットゲームというと「アーマードコア」「フロントミッション」が筆頭になってくるがどちらもいわゆる「戦争」を題材としたややダークなストーリーが印象的ゆえに、ロボットゲームというと戦争ものをイメージしていしまう人がほとんどではないだろうか?しかしこのファントムクラッシュというゲームは簡単に言ってしまうと「競技」としてロボットを操作して敵となる「他の選手(CPU)」と戦うというのが当時ロボットゲームとしては非常に珍しく思えた。

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西暦2031年。崩壊したかつての首都オールド・トーキョーでは<スクービー>と呼ばれる高機動型陸戦兵器を使った戦闘競技<ランブリング>が行われていた。

ゲームの目的は、自分で組み上げたスクービーを操り、オールド・トーキョーの3つのエリアで行われている全てのゲームでランカーと呼ばれるボスを倒して、その頂点であるファーストランカーになること。そのためにも敵を倒して賞金を獲得し、愛機を強化する必要があるが、次々と敵が競技場に入ってくるランブリングに終わりはない。ランブリングは「愛機が壊される前にゲートへ戻る」ことが鉄則のサバイバルゲームである。

勝ち残るためのコツはふたつ。ひとつめのコツは、光学迷彩を駆使して敵の背後を取り、ありったけの攻撃を叩き込むこと。横を見せた敵への攻撃は2倍の、背後を見せた敵には3倍のダメージを与えることができる。もちろん自分が背後を取られれば一瞬で撃墜される可能性が高い。だから、ふたつめのコツは「勝ち逃げ上等」「危なくなったら全力で逃げる」こと。引き際を誤れば、莫大な修理代が待っている。

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というのがwikiでのストーリーの説明だ。まぁストーリーを聞いたところで意味がわからないと思うので割愛するんだけど、このゲームのおもしろかったポイントはなんといってもメカデザインの秀逸さだ。

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 残念ながら参考画像が全くみつからないので是非youtubeなのでプレイ動画を検索して欲しい。添付の画像はゲーム画像ではないが忠実に再現されたものを見つけたので紹介。どうだろう?ガンダムとはかけはなれたずんぐりむっくり感。なんか実際に現実で作れそうな造形感が非常に好みだ。アーマードコアでも武器腕が好みの私だが、ファントムクラッシュではもれなく全腕武器腕です。たまらない〜。

ロボットマニアの方はお気づきかと思うが、パッケージ画像のロボットと先ほどあげたロボットのデザインが全く違うんだけど、これはゲーム内では3社のロボットメーカ(たしか中国とロシアとアメリカ)があってそれぞれ個性的なデザインが特徴的で基本的にどのメーカーを使ってもOK。パッケージのロボットは中国メーカーでたしか近接武器が多かった気がするし↑のはロシアメーカーで連射武器が多くてこのメーカーの丸っこいデザインが好きで私はこのメーカーを愛用していた。アメリカメーカーは爆発武器が多かった気がする。

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ちょっと想像よりも画像検索が引っかからなくてなかなかイメージを伝えられないのでファントムクラッシュの続編にあたる「S.L.A.I」の紹介に切り替えたいと思う。

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「S.L.A.I」は2005年に発売されたファントムクラッシュの続編にあたる作品でストーリーは若干変わるもののシステムはほとんど変わらず、ロボットもファントムクラッシュから登場しているメーカーに新たに追加メーカーを加えた正統進化した作品。

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ほんの一部なんだけどめちゃくちゃロボットしてないだろうか?新規メーカーでドイツだったかな、ゴリゴリの工業製品感がものすごくたまらない。そしてお気づきのとおり2足歩行にしばられないロボットならではの脚部選択。特に4輪があるのは衝撃が走ったね。私はずっと4輪脚を愛用していたね。

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ゲーム画面もPS2になってよりスタイリッシュに。ストーリーはそこまで語るような内容はないんだけどなんだかおもしろ言い回しが多かったのも印象的。ファントムクラッシュとS.L.A.I共通なんだけど↑の画像みたいに犬がしゃべってるんだけどこれがいわゆるCPUというかAIみたいなもので各機体に搭載して色々戦闘をサポートしてくれるっていうパーツなんだけど性能の違いが動物の品種になっていて犬だとエイムエリアが正方形だとか鳥だと縦長とか、動物によっていろんな性能の違いがあったのが個性的、動物によって戦闘中の会話が違うし同じ犬でも何種類かいてすごい特徴的だった。

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 もうちょっとスマートに紹介できると思ったんだけどなかなか表現が上手くいかないね〜。最後になるけどこの特徴的なメカデザインなんだけど横山宏というモデラーがデザインしてるんだけど「マシーネンクリーガー」というジオラマ作品とSFストーリーを合わせた「フォトストーリー」という技法を編み出した方で、このマシーネンクリガーに登場する横山氏おりじなるSFメカの造形がそのまんまゲームになったような横山ファンからすると熱いゲームだったんだよね。もっと昔に「カルネージハート」というゲームでも横山デザインのメカを使えるロボゲーがあったんだけどこれがいわゆるロボットを「プログラミング」して自分でメカを操作するんじゃなくてプログラミングして自動で戦わせるという当時子供だった私にはハードルの高すぎるシステムのゲームで全くプレイできなかったのでこのファントムクラッシュとS.L.A.Iは念願だったわけ。

 冒頭でも述べた工業製品のあるロボットを探して行ってたどり着いたのが横山先生のマシーネンクリーガーであり、そのデザインがゲームとして操作できるのがファントムクラッシュでありS.L.A.Iなのである。

もうプレイすることは物理的に不可能ではあるが私のロボットへの興味はまちがいなくここで育まれたのである。